クリエイティブ関連 企業情報 company
2012/01/27 update
クリエイティブの力で企業をコンサルタントするweb制作会社
誰のためにwebサイトをつくるのか?
今や会社の住所と同じように自社のURLが記されている名刺はさほど珍しくない。私たちがインターネット上から見知らぬ企業と出会うことも少なくはないだろう。そんな未知なるかつ無数の出会いが溢れているインターネット。それを活用しない手はない。
しかし、ただ自社のホームページがあればいいのか、競合する昨今のネット社会だからこそ、その効力にきちんと向き合うべきだろう。なぜwebサイトが必要なのか、その根底と向き合うweb制作会社が名古屋にある。
「その企業に明確な経営理念がないと、webサイトはつくれません。」
そう断言するのはオフィスコンクリートの代表中居伊織さん。
「『こういうイメージで、こんな機能がついているこんなデザインでよろしく、それが制作会社でしょ。』と言われることもあります。そんな何でもお任せの状態でもwebサイトをつくることはできますよ。しかしそれでは何も変わらないし、実は何も解決しないんです。」
ホームページを持っていれば、それだけで企業情報が未知なる顧客へと広められる…と思いきやどうやらそうでもないらしい。
中居さんのその頑な姿勢には、この会社に込められたある思いがあった。
『オフィスコンクリート』の3つの由来
代表の中居さんはメディアアーティスト出身。国内外の著名な展覧会などで作品を発表していた頃は、自身の思いよりも、作品と作家名だけが先走っていたという。しかも作品だけでは食べていけず、その経験を「自分が誰かを幸せにしている実感がなかった。」と振り返る。しかしその頃広がりはじめた人間関係から、自身のポートフォリオをと取り組みはじめたwebサイトの制作で仕事をもらい、繋いでいったという。
その後、出会った広告代理店出身の仲間とweb制作会社を設立するが、お互いの思いが噛み合わず、一年半で脱退。
「会社の理念に共鳴してくれる相手としか僕は仕事をしたくなかったんです。若気の至りですかね(笑)。営業して制作して売り上げあげて、って堅実に業務をこなしていくことが難しかった。」
それからは会社という組織を取らず、メンバーそれぞれの個性を武器にしたクリエイティブ集団を結成。
一年程活動した後、『Consultation(コンサルテーション)をもとに、お客様やスタッフの目的や意図を明らかにしたうえで、Creation(クリエーション)によって、成果に導く手段をご提案、もっとも適したTechnique(テクニック)を使って、結果お客様の満足と幸福に貢献する』という明確な理念を掲げ、株式会社オフィスコンクリートを立ち上げる。
顔が見える制作会社に
「実はweb制作会社なのに起業当初は自社のホームページがなかったんですよ。そのあたりも上っ面の広報に頼らず、お会いしお話をしたうえで、ちゃんと価値を認めてもらいたかったから。でもそれ以前にお客様へ効果のあるwebをつくりましょうと言っているのに、自分たちがそれらを証明するものを持っていないのはどうかと。それから今のホームページをオープンさせました。」
そんなオフィスコンクリートのホームページはその情報量がすごい。
「ホームページには洗いざらいすべて載せています。実績はもちろんのこと、年度ごとの決算報告書もすべて。ホームページを見る側になって、顧客は何が知りたいのか、そこを突き詰めたらおもしろいことに、実は会社の財布事情なんじゃないかと。例えば「どこと取引してるの?」や「何人雇ってるの?」という言葉の裏には「ここ儲かってるのかな」「ひとりでやっていたら余裕ないんだろうな」て。そんなまわりくどいやりとりをするよりはすべて載せてしまえばいいと。」
なるほど。しかしそれに対してオフィスコンクリートへのメリットは何だろう。
「同業者の見る目が変わりましたね。そして自分達がこの仕事をやり続けようとする覚悟も。これだけオープンにしていたら売り上げ下げられないですから(笑)。でも結果、その信念みたいな部分を汲み取ってくれる人しか寄ってこなくなりました。」
恥をかき捨て相手の立場になってしてみたことが、結局は自分たちがずっと思い描いていた会社のかたちへと導いていったようだ。
制作実績の一例
さらにホームページには、共に働くスタッフを大々的に紹介したページや、事業を漫画で説明するなど、内容がイメージしやすく、どこか親近感が湧いてくるのも特徴だ。
「つくる人の顔が見えない制作会社は多いですよね。オフィスコンクリートは会社のロゴよりも、そこで働くスタッフがフロントに立ってもらい、まずは僕らを知ってもらうこと、そこからお付き合いをはじめたいと思っています。それから僕らは分業制を取っていません。一人で企画書から予算書、デザインに実装までトータルで担当します。そのため会社同士というより、人間として信頼関係を築き、一緒にwebサイトをつくっていきたいと思っています。」
マンガで分かる
ホームページ制作会社
目指すは会社のフランチャイズ化
オフィスコンクリートの今後の展望は?
「誤解を恐れずに言うならば、会社のフランチャイズ化でしょうか。デザインは美意識やセンスなど、何か得体の知れないものをベースに進められていると思われがちですが、僕らはそうではないと思っています。突き詰めるとそれは教育だと。なぜならいくらいいデザインのwebサイトをつくっても、納品され、デザイナーの手を離れれば歩みを止めてしまうんです。webサイトというのは更新を重ねてこそいいサイトとして成長していくもの。だから僕らとお付き合いをしている限りは、お客様自身もマインドを向上していかなければ、お客様が望む最終的な成果は出ません。僕らが本当に納品しているのは、『お客様のセンスを良くする』ということなのです。それが実現できているのなら、そういう思いを人材教育で拡げていけるはずだと考えています。」
そのためにも、オフィスコンクリートではなるべくお客様に主導権を残した状態で納品するという。納品後、望む結果へと導くのは、受け取ったお客様の舵取り次第でもある。
また最近では簡単にwebサイトを更新できるCMS、Jimdoの日本語版が発表され、制作会社にとってはなんとも脅威的な存在となっているが、一方で独自のカスタマイズをするにはかなりの知恵と経験が必要だという。オフィスコンクリートでは日本国内で数名しか持っていないJimdoエキスパートの称号を持ち、そのノウハウをフルに活用、制作面での余裕はお客様を指導する立場へと費やし、その思いを伝え続けている。
「誰に対して何を提供したいのか。その芯が通っていないと、誰も幸せにはできないんです。」
そう語る中居さんの言葉には重みがある。
「…あ、あとは漫画を出版したいかな!?」
真剣な眼差しから一転、そんな茶目っ気もたっぷり。
メディアの進歩に怠けず、若いながらも自らの経験を生かし、常にお客様の視点に立ってくれるなんて頼もしい。この制作会社との距離は、これから出会うお客様との距離をもきっと縮めてくれるはずだ。
(寺島)
ここで取り上げてほしい
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スタッフ紹介
小池 健輔
【職種】クリエイティブコンサルタント
【入社年】2008年8月
【出身校】名古屋学芸大学 メディア造形学部 デザイン科
【ニックネーム】小池さん/こいけん
【血液型】A型
【興味のあること】原付(Aprilia)のメンテナンス。ダイエットはじめました。
★ワタシPR★
webサイトの制作を通して、経営者さまの考えや担当者さまの思いを日々感じ、そういった皆様のお言葉の中から、より良い方向へ向かうための方法を見つけ、ご提供しています。実際の何処かの場所でもウェブ上でも、お見かけすることがあれば、是非お声をかけてください!ダイエットに関するアドバイスもお待ちしております。
伊藤 大輔
【職種】クリエイティブコンサルタント
【入社年】2011年4月
【出身校】中部大学
【ニックネーム】イトウさん/イトチャーン
【血液型】B型
【興味のあること】音楽が好きです。無いと生きていけないとまではいいませんが、無いと元気がでません!最近は久しぶりに何か作りたいなと画策中。
★ワタシPR★
お客様のファンになってくれる人をひとりでも多く増やせるような企画を提案・実行することで、お力になれればと考えています。また、「無理なく、無駄なく、末永く」ホームページを運用していくことで、お客様にとっての資産として活用していけるよう最善を尽くします!何かお困り事の際はお気軽にご相談ください。