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株式会社 Kitamura Japan

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2011/10/12 update

日本の「朝」を元気にする会社!

眠りのお供

人間の三大欲求のひとつ、「睡眠」。
昨今の寝具ブームもあり、どれだけのひとが眠りに関心を寄せたであろう。
この先どれだけの時間、私たちは瞳を閉じ、あたたかな寝具とともにその欲求を充足させるのだろうか。

大正12年から続くキタムラジャパン。創業して88年の老舗寝具メーカーだ。
もともとは布地の仲卸業から、布団カバーや枕カバーなどシーツ類の加工へ。その後生産工場を持ち、下請けながらも現在の枕の製造を始めている。しかしながら時代の波により、生産は減少。その頃から下請けの製造に頼らず、枕を専門的に作るようになった。



入社して11年、社長に就任して4年、まだ若き北村社長にとって、歴史ある会社を背負う重みは簡単には想像しかねないが、会社を継ぎ、オリジナル枕のヒットに至るまで、明確な矛先やビジョンはあったのだろうか。
「私が入社した頃、そろそろ下請けから脱却し、オリジナルを出していこうという雰囲気はありました。しかし右も左もわからない状態での入社、まずはその中心になっていた社長である父と、叔父に付き、1~2年は行動を共に営業を学びました。
ただこれまでお付き合いのあった得意先以外、新規の営業は会社自体が初めてだったので、本当に無鉄砲。ノウハウもなければ戦略もない、そんな状態でした。」

しかし会社も、そしてご自身にさえ経験のない状態からこの躍進は想像以上だったのではないだろうか?
「いえ、それは想像していました。経験は無いながらも、明確なイメージがあったので。
こういうインテリアや雑貨があるお店に置いてほしいな、こういうところに来るひとにうちの枕を使ってほしい、そんな漠然としたイメージからショップや雑誌へメールしたり、電話したり。とにかくこうしたらおもしろいのかな、とそんなところからの挑戦でした。」



「今や従来の下請け商品よりも売上数を上げる主力のオリジナル商品にしても、自分たちが作りたいところまで、とことん作り上げてきました。それこそ期限も決めずに。だって自分たちが納得する枕になるまで作らないと、その良さをお客様に伝えられないですからね。それではセールストークも弱くなってしまいます。」
経験や営業だけでは得られないその絶対的な自信は、納得するまでと断言したオリジナル枕の評価とともに表れてくる。

導き出された「あの」カタチ

現在、キタムラジャパンで主力の商品となっている「ジムナスト」。とにかくそのフォルムがとてもユニークだ。そしてこのジムナストという名前。直訳すると「体操選手」。なんだかプロ使用?ともとれるネーミング。
何より、この枕は岡山県立大学との産学連携の商品でもある。
「大学との出会いはまさにタイミングでした。」
と語る北村社長。どういう経緯からジムナストは生まれたのか。



「たまたまうちの社員が同窓会で、岡山県立大学の准教授になったかつての恩師に再会したところから話がはじまりました。
その頃、すでにジムナストの原型はあったけれど、専門的な方向から生まれた枕ではなかったので、まだ製品化には至りませんでした。
もともと人間工学的などという難しい視点から計算されてできたカタチではなく、純粋に寝返りする時の人の動きに注目した枕です。睡眠は就寝中、目が覚めることなく睡眠を続けられることで快眠を得られます。そのため従来作ってきた長方形の枕ではフィット感がなく、寝返ると自ずと体勢に無理が生じます。
だから『体が枕に合わせるのではなく、枕が体に合わせてくれるような枕』にしたかったんです。頭が横向きになると顔が落ちる、長方形では支えられない、じゃあ手前が高ければ顎を支えられるのでこの部分は高く、逆にこの部分は低くして・・・と、そうやって寝ても覚めても寝返りと枕とで試行錯誤を繰り返した末のものです。人間寝返りをすると自然と弧を描く。それを妨げないような構造にした。狙ったカタチではなく、使い手の寝心地だけを追求したら、自然とこうなりました。」

そう、このジムナストは枕本体を大きく6つのゾーンに分け、その中にも4種類の異なった素材を使用し、的確な厚み、堅さ、弾力、フォルムを用い、あらゆる角度で首と、頭をしっかり、そしてやさしくサポートしてくれるのだ。

プロ同士の追求

カタチや構造は独自に考案されたとのことだが、ではいったい岡山県立大学とはどの部分で連携をしたのだろうか。
「会社だけではなかなかモニターも数を取りきれない。使用者ありきの枕なので、そのモニターの数、声というのは必要不可欠です。それが身体構造の研究をしている岡山県立大学のスポーツシステム工学科との連携によって、より実質的、かつ多数のモニターを取り、その数値をまた実物に落とし込む、その作業を繰り返すことで実証を得られ、自信を持って送り出せるものになりました。」
なるほど。アスリートの眠りについてはよくメディアにも取り挙げられている。ただ、それだけ身体を駆使する人間に限らず、根本として人間のパワーの源が、この「眠り」という部分では切り離せない。それは誰しも感じていること。
『疲れたら休む』当たり前のことながら、誰しもに必要なひととき=睡眠であるからこそ、生活の中で、その質にも重きを置くべき存在なのだろう。まさに身体が欲する三大欲求。
アスリートの身体構造を研究している大学側の専門的な知識にノウハウと、これまで40年以上に渡って数多くのメーカーの枕を作り続けてきたキタムラジャパンの製造技術と誇りが、ようやくここにひとつの自信作として誕生したのだ。
まさに両者の追求があってこそ成り立った枕。


ジムナストプラス

順調にジムナストが軌道に乗っているが、今後の展望はあるのだろうか?
「このジムナストは更に改良をし、高さを自由に変えられるなど、さらに個々の使用者にフィットするジムナストプラスへと進化しました、それによりこれまで以上に快適な睡眠を得られるような商品になりました。(※ジムナストプラスはGOOD DESIGN AWARD2011受賞)
そしてこれまではインターネットでの販売が多かったのですが、ジムナストを実際に試してから使ってみたいという要望を多くいただいています。もっと店頭販売に力を入れて、全国どこでもジムナストを試せる環境にしたいとも思っています。
さらにもっと手軽にキタムラジャパンの枕を試してもらえるよう、現在、「携帯用枕」や「香る枕」を中京大学と連携し共同開発しています。最近では特に高速バスなどを利用される方が多いと聞きますので、これがきっかけとなり、その他の商品へと広がっていけばいいなと思っています。」

これは朗報ですね。中京大学との連携プロジェクトは学生の綴るブログからも、開発から完成までの行程が垣間見られる。
最近では京都にオープンしたおしゃれなカプセルホテルにもこのジムナストが常備されている。これから全国の宿泊施設、そしてインテリアショップをはじめ様々な場でキタムラジャパンの枕を試すことができるようになるのかもしれない。


Kitamura Japanと中京大学の
産学連携プロジェクト

社員とのパイプ役

産学連携のほか、インターンシップも導入されていますね。
「うちはここ何年も新規採用を行っていない。スタッフの年齢にも幅があるし、考えが固執してしまうこともある。そんな中でインターン生の存在は社員と私のパイプ役になってくれているし、商品や会社のいいところ、悪いところを客観的に挙げてくれている。まだまだ若いのでそれが正解かどうかは別にして、出てきたその意見は素直に受け止めたいです。きっとそこから生まれるものがあるから。受け身ではなく、彼ときちんと向き合うことが大切ですね。」



そんなインターン生、谷合くんの存在は今ではこのキタムラジャパンには無くてはならない。主にウェブ関係を任せているとのことだが、なんと楽天市場では初の学生店長とのこと。学生の彼にここまで任せていることは、キタムラジャパンの仕事を通しインターン生としてではなく、一社員として接し、お互いの信頼関係を築き上げてきた結果。こんな経験をできる学生はうらやましい。そして何に対しても純粋に向かい合い、学生にこのような機会を与えてくれるキタムラジャパンという企業がさらに魅力的にみえてきた。

社長をはじめとする会社全体の熱意が、主力のジムナストにこめられ、そしてその思いが大学や社会、そして人へと枕を通して伝わっていくのであろうか。
たかが枕とあなどるなかれ。早速今晩から枕の見直しだ。
そして今日より気持ちのよい明日を手にいれよう。
(寺島)


インターンの谷合くん

スタッフ紹介

谷合俊明

谷合俊明【所属】営業部
【職種】Webショップ管理
【入社年】2010年9月~
【出身校】岐阜大学在学中
【ニックネーム】枕坊主
【血液型】B型
【特技】サックス演奏 サイクリング
【興味のあること】カメラ、時計、自転車

★ワタシPR★
このインターンシップを通して「もの」に対する想いや扱い方が変わりました。
社長と出会いパワーを感じ、そして何より、感謝の心を学びました。ここでの経験をもとに今後はものづくりの想いを継ないでいく担い手になります! 

株式会社 Kitamura Japan

事業内容

  • 枕の企画製造・販売

代表者

  • 代表取締役 北村 圭介

創業年

  • 2007年

従業員数

  • 3名

tel

  • 0568-23-0213

fax

  • 0568-23-0785

E-mail

  • info@kitamura-japan.co.jp

住所

  • 北名古屋市〒481-0038
    愛知県北名古屋市徳重小崎16-2

分野

  • 企画制作・プロデュース

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